お坊さんにお祓いや除霊をお願いできるって本当?

できます。
嫌なことが立て続けに起こったり、良くないものに取り憑かれたりしたときに行われるお祓い。主に神社や除霊師と呼ばれる方へお願いして執り行われることが多いですが、実は一部のお坊さんに依頼することもできます。
今回はお坊さんによるお祓い・除霊に関する内容をご紹介していきます。
お祓いや除霊に対応している宗派
日本の仏教における主要宗派のうち、お祓いや除霊に対応している宗派は「天台宗」「真言宗」「日蓮宗」の3宗派です。いずれかの宗派に属しているお寺の僧侶であれば、基本的にはお祓いをお願いすることができます。ただし、僧侶がお祓いを行うために必要な資格や修行の程度は、宗派やお寺によって異なる場合があります。
例えば、密教の1つである真言宗は、特別な修行を行って修得する「加持祈祷」の資格を持つ僧侶が担当することが一般的です。また日蓮宗では、特別な訓練を受けた「陰陽師」や「法華師」が担当することが多いとされています。
お坊さんは霊視ができるのか?
厳しい修行を乗り越えたお坊さんなら、霊視ができるのでは?と思う方は結構いらっしゃいます。
最近では体験した怪談を動画サイトで披露する和尚さんが話題になり、お坊さんに対してそのような印象を抱く方が増えているようです。
実際のところ、人には視えないものが視えたり、何かの気配を感じ取ったりすることができるお坊さんはいらっしゃるようです。ただ、霊感がある一般の方や霊能者、霊媒師と呼ばれる方と同じように、視え方や感じ方には個人差があるようで、霊視ができるお坊さんは多くないと言われています。
お寺さんと神社でのお祓いの違いは?
お寺さんで行われるお祓いは、仏教に基づいた儀式であり、一般的に「加持祈祷(かじきとう)」と呼ばれます。これに対して、神社で行われるお祓いは「祓詞(はらいことば)」と呼ばれ、神道に基づいた儀式です。
加持祈祷は、仏教の教えに基づいて行われるお祓いであり、主に悪い運気や厄除け、病気の治癒、家内安全、商売繁盛などの願いを込めて行われます。お寺で行われる加持祈祷は、仏像や仏具を用いたり、読経を行ったりすることが一般的です。
一方、神社で行われるお祓いの祓詞は、神様や神霊を招いて、不浄や邪気を祓い、心身を清めることを目的としています。神社のお祓いでは、神職が祓詞を唱えたり、神楽を奉納したりすることが一般的です。神社のお祓いには、神社の清めの力が加わり、精神的な浄化や幸運をもたらすとされています。
お坊さんのお祓い・除霊において必要な物は?
お坊さんによるお祓いを受ける際に、準備しておくべきものは、宗派やお寺さんによって異なります。何も準備する必要がない場合もあれば、お供え物を用意しておくように指示を受けることもありますので、事前に確認しておくと良いでしょう。
お供え物を用意する場合、一般的には「お米」や「お酒」「果物」といったものになります。
また、お祓いを受ける際は、カジュアルな服装は避けていただき、黒や紺といった控えめな服装でご参加いただくと良いでしょう。
お坊さんが実際に行ったお祓い・除霊
涙そうそうと提携しているお寺さんから、実際に執り行ったお祓い・除霊・供養のお話をいくつかお聞きすることができたので、ご紹介します。
※以下のお祓い・除霊に関するご相談は、涙そうそうではなく、お寺さんへ依頼があったものになります。またお寺さんのお祓い・除霊の効果を保証するものではないことをご了承ください。
作業場の怪異
10人程が従事する配送の作業場で怪奇現象が起こるとの相談。入社間もない一人の女性従業員が仕事中に独り言を言うようになり、精神不安定ですぐに辞めてしまった。
その後、作業場で黒い影を見たり、物音を聞いたりした従業員が何人か出てきた為、除霊祈願を行った。それ以降 黒い影や物音は無くなったとのこと。
動物霊
ペットショップの店員さん姉妹からのご相談。姉に動物の霊が憑依して奇声を発するようになり、多重人格になってしまったそう。憑依した動物霊を祓うため、対象者に悪霊退散の結界を張り、除霊祈祷を開始。除霊祈祷中は憑依の度に警策棒で背中を叩いて対処。
1度の除霊祈祷では収まらなかったが、週一回の祈祷で症状は徐々に収まった。
大樹の祟り
72歳の男性から。ここ1年で体調が悪化し、病院にかかっているが原因は不明。58キロあった体重も38キロにまで落ちてしまったとの相談。一年前に何か思い当たるような節はないか尋ねたところ、新築時に記念として庭に植えた柏ノ木が大きくなったため伐採したとのこと。
大樹には精が宿るとされており、伐採時には必ず樹木の供養が必要だが、男性は供養を行わずに木を伐採した。これが体調悪化の原因と推測し、伐採された樹木を供養した結果、体調は改善した。
先祖供養
女性から亡くなった母親が頻繁に夢に出てくるとの相談。実家が遠方で帰省も中々できずにいたため、兄に実家のことを任せていた。とはいえ、墓参りなどができないことを彼女は苦にしていた。
そこで、自宅にて母親のために一緒に読経を上げ、先祖供養を行った。その後、夢に母親が出てくることはなくなったという。
事業繁栄の祈願
年間2億円の売上がある建設会社社長から、半年時点で7千万円の売上しかないとの相談。ここ最近で何か思い当たる節がないか尋ねたところ、3カ月前に中古車を購入したが、どうもそれ以降、依頼が激減しているとのこと。
物には魂や念が宿るとされており、想い入れが強いものほど、持つ者に影響を与えるとも言われている。
お話を聞いた後、社長ご自身と購入した中古車に対してお祓いを行った。一週間後、社長から残り半年の仕事の受注が不思議と埋まったとの連絡が入った。
解体予定の家
檀家さんである方からのご相談。その方の祖母が亡くなった後、家を取り壊そうとしたのだが、心霊現象がたびたび起こるようになった。
風がないのに換気扇からガタガタと音が鳴ったり、祖母さんが寝ていた二階の部屋の空気が重く感じられたりした。祖母さんが亡くなられた後、実際に金縛りや誰かの声を聴くこともあったそう。
お話を聞いた後、部屋や家に対する魂抜き供養を行った結果、心霊現象は収まったとのこと。
まとめ
お祓いや除霊は神道系だけでなく、「天台宗」や「真言宗」の密教系に属する宗派や「日蓮宗」のお寺さんへお願いすることができます。
また、お寺さんによっては呪物を取り扱っているところもあり、曰くつきの品物を預かったり、引き取ったりしてくれる場合もあります。物によってはお焚き上げ供養という形で、処分することも可能です。
もしお寺さんにお祓いや除霊などをお願いしたい場合は、ぜひ涙そうそうにご相談ください。その分野に長けたお坊さんを手配いたします。
※お祓い・除霊の効果は絶対ではございませんので、あらかじめご了承ください。